IT民間資格(ベンダーニュートラル資格)


 ベンダーニュートラル資格とは、OSSについての知識を問う資格です。Microsoft、Cisco、Oracle等自社製品の知識を問うベンダー資格と区別してベンダーニュートラル資格と呼ばれます。
 情報理論の習得を目的とした国家資格とは違い、現場で実際に利用するOS、プログラム言語等の知識を問う資格であり、実務に直結していますが、反面これらの知識は更新が早く、そのために資格の有効期限が定められています。

おすすめの資格は?

目次
 OS
 1- 1.LPIC-1 / LinuC-1
 1- 2.LPIC-2 / LinuC-2
 1- 3.LPIC-3 / LinuC-3
 2.BSD
 DBMS
 4.OSS-DB
 プログラム言語
 5.HTML5
 5- 1.HTML5 level1
 5- 2.HTML5 level2
 6.Python
 7.PHP
 その他
 8.OPCEL・ACCEL
 9.CompTIA
10.IC3
11.ITIL
11- 1.ITIL Foundation
12.UML
13.PMP

1.LPIC / LinuC

 LPICおよびLinuCは、どちらもLinuxの知識を問うベンダーニュートラル資格です。試験を実施している団体が違うだけで試験内容、範囲は同じ。難易度に応じた3つの試験レベル体系も同じです。

 LPICLinux Professional Instituteの認定資格です。
 カナダに本部を置くLinux試験の国際団体です。

 LinuCLPI-Japan(エルピーアイジャパン)の認定資格です。
 LPI-Japanは元々はLPIC試験の日本窓口だったのですが、2018年3月1日より独自にLinuC試験を開始しました。

 試験が2つに分かれた経緯は2つに分かれたLinux認定試験、LinuCとLPICの比較(https://itskillmap.com/menu1_12/)にまとめています。

 受験者には何のメリットもない団体の分裂であり、迷惑極まりない話ですが、どちらで受験するべきか?各団体で受験するメリットは以下の通りとなります。


LPIC
 ・世界的に実施されているLinux国際資格です。
 ・Linux Essentialsという初級資格があります。

LinuC
 ・無料の講習会、試験用の学習教材ダウンロードなど日本語での情報提供が充実しています。
 ・試験に落ちても、1回に限り5,500円(税込)で再受験できます。


 上記以外は資格試験体系、受験料等すべて同じです。


資格の有意性の期限

 どちらの試験も5年で資格の有意性の期限(失効)となります。認定された「事実」が無効になることはありませんので履歴書等に記載することはできるのですが、仮にレベル1を取得して失効後、レベル2を受験する場合、レベル1から再受験となります。レベル2を取得していても、失効するとレベル1から再受験となります。レベル2失効前ならばレベル2を受験でき、失効を5年延ばすことができます。

 民間資格、ベンダー資格全てに言えることですが、CBT方式の試験の為、何度か受験すると同じ問題が出題されるため、金銭的に余裕があればいずれ取得できてしまいます。

 LPI-JAPANのホームページではLinuxの良質なテキストが無料で提供されています。資格受験以外にも活用できます。


資格体系

 LPICにレベル0のエントリレベル資格がありますが、レベル1~3の資格体系はLPIC、LinuC全く同じです。

 レベル1(初級)~レベル3(上級)まで3段階に分かれて資格試験が実施されています。この試験はいきなりレベル3を受験できるわけではなく、上位を受験するには下位資格取得が前提条件となります。

 初級、中級、上級と区分されていますが、実際は難易度ではなく学習範囲を広げていくというものです。(若干は下位資格の知識を応用する部分もありますが)


~年間受験者数~

 LPIC/LinuCともに年間受験者数及び合格率を公表していません。正確には分かりませんが発表されている累計受験者数と累計合格者数から推測すると、両試験あわせて

  ・レベル1:12000人
  ・レベル2:4000人
  ・レベル3:4000人

 合計20000人というところでしょうか。

1-1.LPIC-1 / LinuC-1

難易度:易しい→
0
1
2
3
4
→難しい
受験者数 非公表(推測:12000人)
合格率 非公表(推測:50%)
受験資格 誰でも受験できます
試験実施日 随時
試験結果発表  試験終了後すぐに合否結果がコンピュータ画面上に表示されます。さらに試験結果レポートを受験会場の受付で受け取ります。約1~2日後、ホームページにある受験者ログインに受験履歴、認定履歴が表示されます。合格者には約1か月後に認定証書と認定カードが郵送で届きます。
受験方法 1.LPICの場合、Linux Professional InstituteのホームページでLPI IDという受験者アカウントを作成します。
 LinuCの場合、LPI-JapanのホームページでEDUCO-IDという受験者アカウントを作成します。
 この受験アカウントで受験後ホームページから受験履歴、認定履歴を確認します。試験前は受験アカウントを作成するのみです。
2.試験を代行実施するテストセンターピアソンVUEから試験の申込をします。この時EDUCO-IDまたはLPI IDの入力を求められます。さらにピアソンVUEで受験するのが初めての場合、ピアソンVUEのユーザーも作成しなければなりません。
 再受験の場合、2回目の受験では7日間、3回目以降は30日間受験制限期間となり、受験できませんので注意して下さい。
受験費用 101試験:16,500円(税込)
102試験:16,500円(税込)
2試験で合計33,000円(税込)です。
受験場所  自宅や職場からオンライン試験(OnVUE試験)することも可能です。
 試験会場で受験する場合は、ピアソンVUEの最寄の試験会場を選びます。詳しくは試験会場の選び方をご参照下さい。
試験内容 Linux知識
試験構成 CBT方式
101試験:90分(選択問題)
102試験:90分(選択問題)
 2試験両方合格してレベル1の認定が得られます。
 どちらの試験から受けても良く、同日に受験する必要もありません。合格点は公開されていませんが約65%前後と言われています。
 一部キーボード入力する問題があります。時間が足りないとなるタイプの試験ではなく、少し時間が余るくらいです。
必要学習期間 約2か月
試験対策  本屋でLPIC-1 / LinuC-1の参考書と問題集を一冊ずつ買って学習すれば必ず合格できると思います。ただし日頃、会社等でLinux系のOSを使用していない方はコマンドを暗記しなければならない為、難しいというより学習に時間がかかります。

1-2.LPIC-2 / LinuC-2

難易度:易しい→
0
1
2
3
4
→難しい
受験者数 非公表(推測:4000人)
合格率 非公表
受験資格 LPIC-1 / LinuC-1 資格取得者
互換なしLPIC-2はLPIC-1、LinuC-2はLinuC-1
試験実施日 随時
試験結果発表  試験終了後すぐに合否結果がコンピュータ画面上に表示されます。さらに試験結果レポートを受験会場の受付で受け取ります。約1~2日後、ホームページにある受験者ログインに受験履歴、認定履歴が表示されます。合格者には約1か月後に認定証書と認定カードが郵送で届きます。
受験方法  ピアソンVUEで試験の申込をします。
 再受験の場合、2回目の受験では7日間、3回目以降は30日間受験制限期間となり、受験できませんので注意して下さい。
受験費用 201試験:16,500円(税込)
202試験:16,500円(税込)
2試験で合計33,000円(税込)です。
受験場所  自宅や職場からオンライン試験(OnVUE試験)することも可能です。
 試験会場で受験する場合は、ピアソンVUEの最寄の試験会場を選びます。詳しくは試験会場の選び方をご参照下さい。
試験内容 Linux知識
試験構成 CBT方式
201試験:90分(選択問題)
202試験:90分(選択問題)
 2試験両方合格してレベル2の認定が得られます。
どちらの試験から受けても良く、同日に受験する必要もありません。合格点は公開されていませんが約65%前後と言われています。
 一部キーボード入力する問題があります。時間が足りないとなるタイプの試験ではなく、少し時間が余るくらいです。
必要学習期間 約6か月

1-3.LPIC-3 / LinuC-3

難易度:易しい→
0
1
2
3
4
→難しい
受験者数 非公表(推測:4000人)
合格率 非公表
受験資格 LPIC-2 / LinuC-2 資格取得者
互換なしLPIC-3はLPIC-2、LinuC-3はLinuC-2
試験実施日 随時
試験結果発表  試験終了後すぐに合否結果がコンピュータ画面上に表示されます。さらに試験結果レポートを受験会場の受付で受け取ります。約1~2日後、ホームページにある受験者ログインに受験履歴、認定履歴が表示されます。合格者には約1か月後に認定証書と認定カードが郵送で届きます。
受験方法  ピアソンVUEで試験の申込をします。
 再受験の場合、2回目の受験では7日間、3回目以降は30日間受験制限期間となり、受験できませんので注意して下さい。
受験費用 300試験:16,500円(税込)
303試験:16,500円(税込)
304試験:16,500円(税込)
 3試験の内いずれかの試験に合格すればレベル3認定となりますので、資格取得費用は16,500円(税込)です。
受験場所  自宅や職場からオンライン試験(OnVUE試験)することも可能です。
 試験会場で受験する場合は、ピアソンVUEの最寄の試験会場を選びます。詳しくは試験会場の選び方をご参照下さい。
試験内容 Linux知識
試験構成 CBT方式
300試験(Mixed Environment):90分(選択問題)
303試験(Security):90分(選択問題)
304試験(Virtualization &High Availability):90分(選択問題)
合格点は公開されておらず分かりませんが約65%前後と言われています。
一部キーボード入力する問題があります。時間が足りないとなるタイプの試験ではなく、少し時間が余るくらいです。
必要学習期間 約12か月
BSD Specialist

2.BSD Specialist

 Linux Professional Instituteの認定資格です。

 FreeBSD、NetBSD、OpenBSDの実務的な知識を問う資格です。
 BSDとはLinuxと同じくUNIX系のOSです。FreeBSD、NetBSD、OpenBSDはBSDから派生したディストリビューション込みのOSです。現在、UNIX系としては、Linuxがシェア独占の状況です。この資格を取るべきかどうかは、よくご検討された方が良いと思います。

 Linux Professional Institute(https://www.lpi.org/ja/our-certifications/bsd-overview)

3.Oracle Certified Professional,
  MySQL 5.7 Database Administrator

 オラクルの認定資格です。

 オラクルはベンダーであり、この資格はベンダー資格とも云えるのですが、MySQLはOSSなので、このページに記載しています。
 MySQLの資格は、現在MySQL 5.7 Database Administratorのみ一資格しかありません。この資格はサーバー管理者向けの資格です。MySQLのインストール、管理、障害対応の知識までを問います。
 資格名の中にProfessionalと書かれていますが、これはGoldレベルの難易度であることを意味します。Oracle DatabaseはBronze、Silver、Goldと順を追って資格習得できますが、MySQLはGoldレベルの資格のみとなっています。
 以前、開発者向けのOracle Certified Professional, MySQL 5.6 Developer資格がありましたが、2020年をもって廃止となりました。

 受験費用は32,340円(税込)です。

 Oracle University(https://education.oracle.com/certification)

4.OSS-DB

 LPI-Japan(エルピーアイジャパン)の認定資格です。

 OSS-DBという資格名なのですが、実際はPostgreSQLのスキルを問う資格です。

 受験費用はSilver、Goldとも16,500円(税込)です。

 5年で資格の有意性の期限(失効)となります。

 PostgreSQLは現在主流とは言えません。MySQLが主流です。この資格を取るべきかどうかは、よくご検討された方が良いと思います。

 LPI-Japan(https://oss-db.jp/)

資格体系

 Silver(初中級)~Gold(上級)の2段階に分かれて資格試験が実施されます。Goldを取得するにはSilver取得が前提条件となります。

~年間受験者数~

 OSS-DBは年間受験者数及び合格率を公表していません。資格設立当時、5年で5万人の受験者数を目指すとのことでしたが、受験者は少ないと考えられます。

5.HTML5

 LPI-Japan(エルピーアイジャパン)の認定資格です。

 WEB系のフロントエンド技術を問う実務的な資格はこの資格のみです。

 5年で資格の有意性の期限(失効)となります。

 LPI-Japan(http://html5exam.jp/)

資格体系

 レベル1(初中級)~レベル2(上級)の2段階に分かれて資格試験が実施されます。レベル2を取得するにはレベル1取得が前提条件となります。


~年間受験者数~

 HTML5は年間受験者数及び合格率を公表していません。しかしながら他に競合する資格がないため、受験者は増加していると思われます。

5-1.HTML5 Level1

難易度:易しい→
0
1
2
3
4
→難しい
受験者数 非公表
合格率 非公表
受験資格 誰でも受験できます
試験実施日 随時
試験結果発表  試験終了後すぐに合否結果がコンピュータ画面上に表示されます。さらに試験結果レポートを受験会場の受付で受け取ります。約1~2日後LPI-Japanのホームページにある受験者ログインに受験履歴、認定履歴が表示されます。合格者には約1か月後に認定証書と認定カードが郵送で届きます。
受験方法 1.LPI-JapanのホームページでEDUCO-IDという受験者アカウントを作成します。このEDUCO-IDで受験後ホームページから受験履歴、認定履歴を確認します。試験前はEDUCO-IDを作成するのみです。
2.試験を代行実施するテストセンターピアソンVUEから試験の申込をします。この時EDUCO-IDの入力を求められます。さらにピアソンVUEで受験するのが初めての場合、ピアソンVUEのユーザーも作成しなければなりません。
 再受験の場合、2回目の受験では7日間、3回目以降は30日間受験制限期間となり、受験できませんので注意して下さい。
受験費用 16,500円(税込)
受験場所  自宅や職場からオンライン試験(OnVUE試験)することも可能です。
 試験会場で受験する場合は、ピアソンVUEの最寄の試験会場を選びます。詳しくは試験会場の選び方をご参照下さい。
試験内容 HTML5、CSS3
試験構成 CBT方式
90分(選択問題)
 合格点は公開されていませんが「約7割程度の正答率で合格できるような設定」と公式コメントにあります。
 一部キーボード入力する問題があります。時間が足りないとなるタイプの試験ではなく、少し時間が余るくらいです。
必要学習期間 約2か月
試験対策  本屋でHTML5の参考書と問題集を一冊ずつ買って学習すれば必ず合格できると思います。
 大項目としてHTML5、CSS3、レスポンシブWEBデザインの3項目があり、オフラインWEBアプリケーションとIT基礎知識(セキュリティ等)が少しずつ出題範囲となっています。

5-2.HTML5 Level2

難易度:易しい→
0
1
2
3
4
→難しい
受験者数 非公表
合格率 非公表
受験資格 HTML5 Level1資格取得者
試験実施日 随時
試験結果発表  試験終了後すぐに合否結果がコンピュータ画面上に表示されます。さらに試験結果レポートを受験会場の受付で受け取ります。約1~2日後LPI-Japanのホームページにある受験者ログインに受験履歴、認定履歴が表示されます。合格者には約1か月後に認定証書と認定カードが郵送で届きます。
受験方法  ピアソンVUEで試験の申込をします。
 再受験の場合、2回目の受験では7日間、3回目以降は30日間受験制限期間となり、受験できませんので注意して下さい。
受験費用 16,500円(税込)
受験場所  自宅や職場からオンライン試験(OnVUE試験)することも可能です。
 試験会場で受験する場合は、ピアソンVUEの最寄の試験会場を選びます。詳しくは試験会場の選び方をご参照下さい。
試験内容 HTML5、CSS3、JavaScript
試験構成 CBT方式
90分(選択問題)
 合格点は公開されていませんが「約7割程度の正答率で合格できるような設定」と公式コメントにあります。
 一部キーボード入力する問題があります。時間が足りないとなるタイプの試験ではなく、少し時間が余るくらいです。
必要学習期間 約6か月

6.Python

 Pythonエンジニア育成推進協会の認定資格です。

 今、一番、需要のあるプログラム言語Pythonの認定資格です。

 少し前まではプログラム言語と云えばJava、Cの2強でしたが、Pythonのシェアが急激に増えています。完全新規のスクラッチ開発ではPythonを使いたいというアーキテクトが非常に多いそうです。
 これはAI、ディープラーニング、データマイニング分野でPythonが利用されるためです。


・Python3 エンジニア認定基礎試験
・Python3 エンジニア認定データ分析試験
 の2つの試験があります。

 Pythonエンジニア育成推進協会(https://www.pythonic-exam.com/)

6-1.Python3 エンジニア認定基礎試験

難易度:易しい→
0
1
2
3
4
→難しい
受験者数 非公表
合格率 非公表
受験資格 誰でも受験できます
試験実施日 随時
試験結果発表  試験終了後すぐに合否結果がコンピュータ画面上に表示されます。さらに試験結果レポートを受験会場の受付で受け取ります。約1~2日後Odyssey CBTのホームページにてOdyssey IDでログインして試験結果を確認できます。合格者には約1か月後に認定証書と認定カードが郵送で届きます。
受験方法  Odyssey CBTで試験の申込をします。Odyssey CBTで受験するのが初めての場合、Odyssey IDを作成しなければなりません。試験結果はこのOdyssey IDを使ってOdyssey CBTのホームページから確認します。
 再受験の場合、2回目の受験は制限ありませんが、3回目以降は7日間受験制限期間となり、受験できませんので注意して下さい。
受験費用 11,000円(税込)
受験場所  最寄の試験会場を選びます。詳しくは試験会場の選び方をご参照下さい。
 オデッセイの資格試験は自宅や職場からオンライン試験することができません。
試験内容 PHP
試験構成 CBT方式
60分(選択問題)
 合格点は70%です。
必要学習期間 約2か月

6-2.Python3 エンジニア認定データ分析試験

難易度:易しい→
0
1
2
3
4
→難しい
受験者数 非公表
合格率 非公表
受験資格 誰でも受験できます
試験実施日 随時
試験結果発表  試験終了後すぐに合否結果がコンピュータ画面上に表示されます。さらに試験結果レポートを受験会場の受付で受け取ります。約1~2日後Odyssey CBTのホームページにてOdyssey IDでログインして試験結果を確認できます。合格者には約1か月後に認定証書と認定カードが郵送で届きます。
受験方法  Odyssey CBTで試験の申込をします。Odyssey CBTで受験するのが初めての場合、Odyssey IDを作成しなければなりません。試験結果はこのOdyssey IDを使ってOdyssey CBTのホームページから確認します。
 再受験の場合、2回目の受験は制限ありませんが、3回目以降は7日間受験制限期間となり、受験できませんので注意して下さい。
受験費用 11,000円(税込)
受験場所  最寄の試験会場を選びます。詳しくは試験会場の選び方をご参照下さい。
 オデッセイの資格試験は自宅や職場からオンライン試験することができません。
試験内容 Python
試験構成 CBT方式
60分(選択問題)
 合格点は70%です。
必要学習期間 約2か月

7.PHP

 PHP技術者認定機構の認定資格です。

 WEBプログラミング言語の主流であるPHPの認定試験です。

 初級、上級/準上級、ウィザードの3区分で試験が実施されています。
 初級、上級/準上級は、誰でも受験可能です。つまり初級を受験せずに、いきなり上級/準上級を受験することができます。
 上級/準上級は上級試験を受験し正答率が70%以上であれば上級合格、正答率が50%以上70%未満だと準上級合格と自動的に振り分けられます。準上級という試験があるわけではありません。
 ウィザードは最上位の資格です。上級試験を正答率が90%以上で合格し、所定の文章を提出し、機構に承認されれば合格となります。
 この試験の初級試験と上級試験は難易度が大きく異なることで有名です。初級試験は70%以上の合格率に対し、上級試験は10%以下の合格率です。

 問題はPHPのバージョンの古い試験であること。
 最新のPHPは2020年11月にリリースされたPHP8です。にもかかわらず、初級試験はPHP7、上級試験PHP5であり後手を踏んでいます。
 初級試験はPHPのバージョンに依存するレベルの試験ではありませんので特に問題ありませんが、上級試験が、最新バージョンに対応していないのは気になるところです。

 PHP技術者認定機構(https://www.phpexam.jp/)

 以下初級試験のみ詳しくまとめています。


7-1.PHP7技術者認定初級試験

難易度:易しい→
0
1
2
3
4
→難しい
受験者数 非公表
合格率 非公表
受験資格 誰でも受験できます
試験実施日 随時
試験結果発表  試験終了後すぐに合否結果がコンピュータ画面上に表示されます。さらに試験結果レポートを受験会場の受付で受け取ります。約1~2日後Odyssey CBTのホームページにてOdyssey IDでログインして試験結果を確認できます。合格者には約1か月後に認定証書と認定カードが郵送で届きます。
受験方法  Odyssey CBTで試験の申込をします。Odyssey CBTで受験するのが初めての場合、Odyssey IDを作成しなければなりません。試験結果はこのOdyssey IDを使ってOdyssey CBTのホームページから確認します。
 再受験の場合、2回目の受験は制限ありませんが、3回目以降は7日間受験制限期間となり、受験できませんので注意して下さい。
受験費用 13,200円(税込)
受験場所  最寄の試験会場を選びます。詳しくは試験会場の選び方をご参照下さい。
 オデッセイの資格試験は自宅や職場からオンライン試験することができません。
試験内容 Pythonによるデータ分析
試験構成 CBT方式
60分(選択問題)
 合格点は70%です。
必要学習期間 約2か月

8.OPCEL・ACCEL

 LPI-Japan(エルピーアイジャパン)の認定資格です。

 OPCELはOpenStackの技術を問う試験

 ACCELはApache CloudStackの技術を問う試験です。

 そもそもOpenStackとApache CloudStackは競合するOSSでいずれもAWSのようなクラウドサービスを提供する事業者側が利用するソフトウェアです。

 何故競合するOSSの資格試験を、LPI-Japanが一手に実施しているのかは不明です。

 クラウド環境を構築する技術者は限定されますので、受験者も限定的だと思います。
 就職・転職対策として積極的に取得する資格ではありません。

 OPCEL エルピーアイジャパン(https://opcel.org/)

 ACCEL エルピーアイジャパン(https://www.accel-exam.jp/)

9.CompTIA(コンプティア)

 欧米の非営利IT業界団体のCompTIAの認定資格です。2001年から日本進出しています。

 幅広い試験区分があり、試験問題も良質ですが「情報処理技術者」試験の範囲と競合しており就職・転職対策と考えた場合、受験料の高い、認知度の低いCompTIAを選ぶ理由はありません。

 受験費用はCompTIA A+:58,218円(2試験分税込)、CompTIA Network+:42,408円(税込)等です。ピアソンVUEで受験します。

 CompTIAの会員に多くの私立大学、専門学校が含まれています。学生に受験を促すのでしょうか?


 ただしCompTIA CTT+についてはITインストラクタ(パソコン教室の先生)のトレーニング資格でマイクロソフトのTTT試験と競合していたのですが、TTT試験が廃止になったことで、ITインストラクタ資格としてこれしかなくなっています。

 CompTIA(http://www.comptia.jp/)

10.IC3(アイシースリー)

 MOS(Microsoft Office Specialist)のテスト提供会社である米Certiport社の認定資格です。
※米Certiport社はピアソンVUEの子会社。

 日本では株式会社 オデッセイ コミュニケーションズがテストセンターとなり試験を実施しています。
内容的に「ITパスポート」よりもさらに簡単な内容で、MOSを受験される事務社員の方を対象としたITリテラシーを証明する資格です。IT技術者向けの資格ではありません。

・コンピューティング ファンダメンタルズ:
 ハードウェア、ソフトウェア、OSに関する知識、操作方法などコンピューティング全般の基礎

・キー アプリケーションズ:
 ワープロソフトや表計算ソフト等に共通する機能や操作方法

・リビング オンライン:
 インターネットやネットワーク環境でコンピュータを活用する際に必要な基礎的な知識・操作・ルール

の3科目を合格して初めてIC3認定となります。受験費用は3科目一括受験で14,850円(税込)です。1科目受験は5,500円(税込)です。オデッセイで受験します。

 IC3 オデッセイコミュニケーション(http://ic3.odyssey-com.co.jp/index.html)

11.ITIL

 オランダEXIN(エクシン)がテストを提供していましたが、2018年1月からは、英PeopleCertが提供します。

 ITILとは英国政府機関が作成・文書化をした、ITサービスマネジメントにおける成功事例を元にした、組織化方法などのノウハウ(ベストプラクティス)です。現在英AXELOS社がITILの管理を行っています。

 詳しくは「ITILの基礎(1)」、「ITILの基礎(2)完」にまとめています。

 IT業界でSLA(サービスレベルマネージメント)という言葉を聞く機会が良くあると思いますが、このITILに基づく用語です。主に、キッティング後の保守運用方法としてITの現場、特にヘルプディスクで実践されています。

 民間資格にはめずらしく、有意性の期限(失効)がありません。

 PeopleCert(https://www.peoplecert.org/)

資格体系

・ファンデーション(Foundation)
・インターメディエイト(Intermediate)
・エキスパート(Expert)
・マスター(Master)

とレベルがあります。
 ファンデーション以外、参考書、問題集ともに本屋で販売されていません。

 ファンデーション(Foundation)のみ、ピアソンVUE、及びプロメトリックの2社がテストセンターとなり試験を実施しています。

 インターメディエイト以上は受験するために講習が義務付けられており、富士通ラーニングメディアないしは、NECマネージメントパートナーの講習に参加して受験します。

 この富士通ラーニングメディア、NECマネージメントパートナーという会社は企業研修を実施している会社で、約10日の講習で100万円以上するという、とても個人で参加できる講習ではありません。

 一方、ITILの国家資格としてITサービスマネージャー(SM)があります。問題集も参考書も整っており、レベル4の高度区分試験の一つです。

 ITILの資格取得順序としては、ITIL Foundationの取得→ITサービスマネージャー(SM)の取得が一般的でしたが、EXINが26,000円で提供していたこの試験が、AXELOSを買収したPeopleCertに提供元が変わったのと併せて48,279円に値上げされました。こうなると直接ITサービスマネージャー(SM)の取得を目指すべきではないかとも思われます。

~年間受験者数~

 EXINは年間受験者数及び合格率を公表していません。
日本国内のITIL認定者は累計約17万人とだけ発表があります。PeopleCertに提供元が変わりましたが、PeopleCertも年間受験者数及び合格率を公表していません。


11-1.ITIL Foundation

難易度:易しい→
0
1
2
3
4
→難しい
受験者数 非公表
合格率 非公表
受験資格 誰でも受験できます
試験実施日 随時
試験結果発表  試験終了後すぐに合否結果がコンピュータ画面上に表示されます。さらに試験結果レポートを受験会場の受付で受け取ります。約1~2日後PeopleCertのホームページにあるSign inから試験結果を確認できます。認定証書は有料です。別途申し込みしない限りPDFの認定証書のみです。
受験方法  ピアソンVUEまたはプロメトリックで試験の申込をします。ピアソンVUEまたはプロメトリックで受験するのが初めての場合、ピアソンVUEまたはプロメトリックのユーザーを作成しなければなりません。申し込みの途中でPeopleCertのユーザーの作成入力を求められますので併せて作成して下さい。試験結果はこのPeopleCertのユーザーを使ってPeopleCertのホームページから確認します。
 再受験の受験制限期間はありません。加えて何度でも受験できます。
受験費用 48,279円(税込)
受験場所  自宅や職場からオンライン試験することも可能です。
 試験会場で受験する場合は、最寄の試験会場を選びます。詳しくは試験会場の選び方をご参照下さい。
試験内容 ITIL
試験構成 CBT方式
77分(選択問題)
 EXIN提供時は60分でした。試験範囲の変更は変わらないので、問題数が増えている可能性がありますが、現在未確認です。
 合格点はEXIN実施時は65%でした。
必要学習期間 約2か月

12.UML

 UMLとはモデリング言語と呼ばれ、主に、JAVA等オブジェクト指向言語で開発する際の設計図を作成するものです。

 UML図を作成し、このUML図を元にJAVAでコーディングを行うという流れです。

 ところがUMLはあまりに複雑な仕様のため、UMLを使わない現場の方が圧倒的に多くなりました。

 こうなると、UMLを学習する時間があるのであれば、JAVAのスキルを挙げることに時間を費やす方が良いという話になります。

 ただしUMLがIT業界において広く認知されていることは、間違いありません。

 近年では、コーディング前の設計図という位置付けではなく、「モデルベース思考法」というソフトウェア開発だけでなくビジネスロジックとして利用できる体系的な思考法として活路を見出そうとしているようです。

 以下の団体でUML試験が実施されています。

 UMTP認定試験:特定非営利活動法人UMLモデリング推進協議会(https://umtp-japan.org/)

13.PMP

 PMIが実施するプロジェクトマネージャー認定試験です。

 内容的には国家資格であるプロジェクトマネージャ(PM)の下位レベルの資格です。

 受験料約6万円、必須の35時間研修はEラーニングを使用した場合約3万円です。加えてPMとしての実務年数を会社に証明してもらわなければならず、手続きに手間取ります。

 PMI日本支部(https://www.pmi-japan.org/pmp_license/)

14.DevOps Tool Engineer

 Linux Professional Instituteの認定資格です。

 DevOps(デブオプス)とは開発を意味する「Development」と、運用を意味する「Operation」を組み合わせたDevelopment and Operationsの略語です。
 新しい機能をシステムに追加したい開発担当者と、システムを安定稼働したい運用担当者は、とかく対立しがちです。この開発担当者と運用担当者が協調して開発・運用をすすめ、システムの価値を継続的に向上させるための開発・運用手法です。
 このDevOpsを実践するために、以下のOSSツールを利用します。
 ・Jenkins:継続的インテグレーションツールと呼ばれるDevOpsの中核となるツールです。
 ・Docker:コンテナ型の仮想化ツールです。
 ・Vagrant:仮想化環境の構成管理ツールです。
 ・Ansible:構成管理ツールです。
 ・Puppet:構成管理ツールです。
 ・Git:プログラムのバージョン管理ツールです。
 この認定資格は、これらのDevOpsツールの設定方法等、実践的な知識を問うものです。
 近年、多くの企業でDevOpsが導入されています。DevOpsツールの知識を持った技術者の需要は高く、この資格の保有は高いアピールになると思います。

 Linux Professional Institute(https://www.lpi.org/ja/our-certifications/devops-overview)


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IT資格の試験会場である、テストセンターについてまとめました。