ドメインの取得費用

 ここではドメイン取得費用をまとめています。ドメインの基礎的な内容はこちらにまとめていますので併せてご確認下さい。
 ここで一番言いたいことは登録費用と更新費用についてです。ドメインを取得する場合、費用の大部分は、
 登録費用(1年目の費用) + 更新費用(2年目以降)
 です。

 このうち登録費用をディスカウントすることで格安のドメインと見せかけ、更新料金は非常に高額なドメイン、つまり長く利用すると高額になるドメインが存在します。一度ドメインを取得して、アクセス数が増え後では、更新費用が高いからとドメインを変更するのはSEO的に大きなリスクになります。この為最初に契約する際に登録費用だけでなく更新費用も意識するようにして下さい。
 費用は国内最大級のレジストラ「お名前com」の費用を調べています。

1.ccTLDと主要なgTLDの取得費用

 ccTLDは国別トップレベルドメインと呼ばれます。属性ドメイン(co、ne、or、go等がセカンドレベルドメインに入る 例:co.jp)と汎用ドメイン(jpのみ)に細分化されます。
 gTLDは一般トップレベルドメインと呼ばれます。ccTLDと違い国や地域の制限なく登録することができるTLDです。.com、.net、.biz、.info、.org等があります。これら主要なTLDの取得費用をまとめます。

 日本国内を主なターゲットとしたサイトおよび企業サイトはccTLDを利用するのが一般的です。グローバルサイトはgTLDを取得するのが一般的です。ただしこれらドメインは特に短い名前のドメインについては取得済の場合が多いので、その場合は新ドメインで空きを探すことになります。


 ~ ccTLDの取得費用 ~ 

ドメイン名 ドメイン種類 登録費用
1年目の費用
更新費用
2年~の費用
10年分
の料金
ドメイン
移管費用
WHOIS情報
公開代行
管理団体
(レジストリ)
.jp ccTLD 2,800 2,840 28,360 2,840 ※△ JPRS
.co.jp ccTLD 2,640 ※5,200 ※49,440 1,200 × JPRS


※.jpは住所等のWHOIS情報公開代行は可能ですが登録者名は公開代行できません。
※.co.jpは新規登録時に2年以上契約すると2年目以降は3,780円にディスカウントされます。.co.jpは新規登録時会社の登記簿謄本の写しが必要です。


 ~ 主要なgTLDの取得費用 ~ 

ドメイン名 ドメイン種類 登録費用
1年目の費用
更新費用
2年~の費用
10年分
の料金
ドメイン
移管費用
WHOIS情報
公開代行
管理団体
(レジストリ)
.com gTLD 760 1,280 12,280 920 VeriSign
.net gTLD 960 1,480 14,280 920 VeriSign
.biz gTLD 1,460 1,480 14,780 1,200 Neulevel
.info gTLD 260 1,480 13,580 1,200 Afilias
.org gTLD 1,360 ※1,480 ※14,680 920 × Afilias

※.orgは新規登録時に2年以上契約すると2年目以降は1,360円にディスカウントされます。


 ccTLDと主要なgTLDの中では.comが最安値です。

2.新ドメインの取得費用とプレミアムドメイン

 新ドメインとはccTLD、gTLD以外のドメインの総称です。ドメイン管理団体の元締めであるICANNは2012年ドメインの自由化と称しそれまで存在したgTLD以外、様々なドメインを審査を経て認めることにしました。これにより2013年以降、多くのドメインが誕生しました。これらのドメインを新ドメインと言います。
 プレミアムドメインとはこの新ドメインの内、短いドメイン名で高い価値があると思われるドメインのことで、通常より登録費用が高額になります。(更新料金は変わらず)
 ccTLD、gTLDは早い者勝ち方式だったため人気になりそうなドメインを転売目的で取得するケースが増えてしまいました。この場合、管理団体には全く費用的なメリットがありません。このため新ドメインでは人気になりそうなドメインを最初から高額にして管理団体に利益が入る仕組みにしています。これもドメインの自由化によるものです。プレミアムドメインは登録費用が50万円を超えることも普通です。
 ドメインの自由化により新ドメイン誕生、プレミアムドメインという販売方式のなど新たな時代となり料金の自由化も進みましたが、登録費用と更新費用の差はこの自由化の負の部分とも言えます。


 ~ 新ドメインの取得費用(最安値~) ~ 

ドメイン名 登録費用
1年目の費用
更新費用
2年~の費用
10年分
の料金
ドメイン
移管費用
WHOIS情報
公開代行
管理団体
(レジストリ)
.tokyo 149 920 8,429 920 GMOドメインレジストリ
.nagoya 920 920 9,200 920 GMOドメインレジストリ
.yokohama 920 920 9,200 920 GMOドメインレジストリ
.work 1 990 8,911 ※不可 Minds and Machines
.icu 99 1,280 11,619 ※不可 ShortDot SA
.cloud 399 1,480 13,719 1,480 インターリンク

 新ドメインの中では地域名ドメインの.tokyoが最安値です。因みに.osakaはレジストリがGMOドメインレジストリではなくインターリンクという会社です。料金体系も違い登録費用28,000円、更新費用4000円と高額で全く料金体系が異なります。お名前comやムームードメイン等大手レジストラで取り扱っていません。

 地域ドメイン以外では.work、.icuが最安値ですが、他のレジストラで取得したドメインの移管が不可な場合がありますので注意が必要です。移管可能なドメインとしては.cloudが最安値です。その他多くの新ドメインはgTLDの.comよりも高額です。


 ~ 新ドメインの取得費用(最高値~) ~ 

ドメイン名 登録費用
1年目の費用
更新費用
2年~の費用
10年分
の料金
ドメイン
移管費用
WHOIS情報
公開代行
管理団体
(レジストリ)
.car、.cars 298,000 298,000 2,980,000 不可 インターリンク
.rich 250,000 250,000 2,500,000 不可 I-Registry

 いわゆる高額ドメインと呼ばれるものです。プレミアムドメインと違い登録費用だけでなく更新費用も高額なのが特徴です。高額ドメインのメリットは
 ・登録者が限定的になるため、特有のステータスが確立できる。
 ・悪質なドメインが登録される可能性が非常に低いため、高い信頼性が得られる
といわれているのですが、どうなのでしょう。


 ここでも出てくるレジストリのインターリンク。安売の.cloud、高額な.car、.cars、地域寄付等独自戦略の.osakaなど売り方を変えて新ドメインを販売しています。ユーザー側は混乱する一方ですが、高いITリテラシーを備えて対抗したいものです。

3.SEOに強いドメインなどあるのか?

 一時期、新ドメインの.xyzがSEOに強いドメインと言われていたことがありますが、そういった事象は確認できません。SEOではコンテンツの内容、ページランク、被リンク数が重要な評価基準であり、ドメインの種類によるSEOへの影響はほとんどないと思います。

 ただし、若干でもドメインの種類によるSEOへの影響がないとは言い切れませんので以下考えてみたいと思います。


ドメインの危険度

マカフィーの調査で2010年に発表されたドメインの危険度ランキングです。2011年以降発表されておらず情報的にかなり古いのですがccTLD、gTLDごと発表されています。

   ccTLDの危険度ランキング

   gTLDの危険度ランキング

Mcafee 2010(https://www.mcafee.com/japan/home/security/news/008.html)

 この結果を見ると.jpは非常に安全なサイトが多いということになります。.com、.netは1/3が危険なサイトということになります。この結果がSEOに影響するかどうかは分かりません。

ドメインオーソリティ

 これはTLDの話ではなく、ドメイン名全体(FQDN)の話になるのですが、中古のドメイン名を取得することで過去のドメインオーソリティ―が引き継がれるというものです。
 このドメインオーソリティ―とはアメリカシアトルのSEOツール販売会社MOZがWEB上で公開しているドメインの権威を示す数値です。100点満点で各ドメインが評価されています。以前、Googleはページランクと呼ばれるドメインの価値を示す数値を公開していましたが、2013年をもって非公開となりました。このためこれに代わる参考数値としてMOZのドメインオーソリティが利用されるようになりました。
 以前は登録なしにドメインさえ入力すればドメインオーソリティ―を確認できましたが、現在はMOZサイトに登録しないと確認できません。このドメインオーソリティ―いわゆるページランクは過去Googleにおいて検索順位決定に最重要視されており、ページランクの高いドメインから被リンクがあるだけでもかなり高評価されると言われていましたが、現在ではその重要度はかなり低くなったと言われています。
 現在どの程度ページランクが評価されているかは分かりません。


日本語ドメイン名

 これもTLDの話ではなく、ドメイン名全体(FQDN)の話です。「日本語.jp」等日本語が含まれるドメイン名のことです。
 一時期、日本語ドメイン名は日本語検索において上位表示されると言われていましたが、現在順位に特に影響はないようです。逆に「it」、「recruit」等コンテンツに関連する英語がドメイン名に含まれている方が評価されると言われていますが、これも大きく影響するものではなさそうです。
 日本語ドメイン名はPunycodeと呼ばれる変換方式で日本語名からDNSで扱える英数字に変換するもので、日本人が見た場合ドメイン名だけでコンテンツの内容が想像しやすい、と言われる一方、外国からアクセスした場合は不規則な英数字の羅列となり訪れるユーザーに不信感を与えてしまう可能性があります。



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