ここでは、C言語についてまとめます。
C言語は歴史が古く、1990年頃当時主流のCOBOL、学術計算系のFORTRANの両方の機能を兼ね備える高級言語として利用が広まりました。メモリ管理から、APIやDLLまで作成管理できる、言ってみればプログラムで何でもできるという高い自由度により、その後のプログラム言語のデファクトスタンダードとなりました。
しかし、現在ではJavaが主流となり、学生がプログラム言語を学習する際の選択肢とならない程になってきています。唯一iOSの開発言語としてC言語から派生したObjective-Cの習得の必要性からC言語を学ぶこともありましたが、現在iOSの開発言語はSwiftに移行しようとしています。
依然、組込システムやアプリケーション開発に多く利用されています。又、将来的にはC言語が再度脚光を浴びる可能性もあります。しかし、COBOLと同じようになる可能性もあり、学習に労力をかける側から考えると悩ましい問題です。
1.C
C自体利用されることはほとんどありません。C++が上位互換だからです。CでできることでC++にできないことはありませんので、C++を利用するようにして下さい。
2.C++
C言語にオブジェクト指向など時代とともに必要となった機能を拡張した上位互換プログラム言語です。Windowsではネイティブ(Win32)アプリと呼ばれるOSのAPIを直接呼び出して動作するアプリやDLLを作成できるというメリットがありますが、今般OSのUPDATEが頻繁に発生する環境では、障害の原因となり得るので、原則使用しない場合が多くなりました。
2-1.C++のIDE
Visual Studio
C++を利用できるIDEです。Visual Studioについては、こちらでまとめています。
Eclipse IDE For C/C++ Developers
Eclipseは、主にJavaで利用されるIDEですが、C++のIDEとしても利用できます。無償、商用可、OSSのEclipse Public Licenseで運用されています。

Eclipse IDE For C/C++ Developers(https://www.eclipse.org/downloads/packages/eclipse-ide-cc-developers/lunar)
NetBeans
C++を利用できるIDEです。NetBeansについては、こちらでまとめています。
CLion
チェコの企業、JetBrainsが提供する、C++用の有償IDEです。日本語化されていないので、必要に応じてPleiadesを利用して日本語化します。
~ 価格 ~
使用年数 |
価格 |
1年目 |
\22,487 ※ |
2年目 |
\17,967 ※ |
3年目以降 |
\13,447 ※ |
※推定小売価格。1ドル113円で換算。

CLion(https://www.jetbrains.com/clion/)
3.C#
C#は、マイクロソフトが開発したVisual Studio上でのみ利用可能な、C++を派生させたプログラム言語です。.NETのフォームアプリケーション等Visual Studioのあらゆる機能を利用することができます。またXamarinを利用することで、C#だけでiOS、Androidのアプリをネイティブ開発することもできます。
Visual Studio 2017 for Macが発売され、macOS上でもC#を利用できるようになりました。
ただし、C++の派生とはいうものの、プログラムコードは、別物と考えた方が良いほどの違います。
4.Objective-C
C#に対しObjective-Cは、アップルが開発したmacOS上でのみ利用可能な、C++の上位互換プログラム言語です。macOS、iOS、Linux上で動作するアプリを開発することができます。
新開発言語としてSwiftが登場したため、今後Objective-Cが引き続き利用できるか不透明になっています。
4-1.Objective-CのIDE
Xcode
Objective-Cだけでなく、C++、Swift、さらにJavaにも対応したMac純正のIDEです。Xcodeについては、こちらでまとめています。