Flashのサポートが2020年末で終了 | IT SKILL MAP

Flashのサポートが2020年末で終了

 Adobeシステムズは、Flashのサポートを2020年末で終了することを発表しました。
 既にWEBページ内にFlashを使用したコンテンツは一切ないという企業の方が多いかもしれませんが、もし残っているとしたら、2020年末までに、HTML5等で置き換える必要があります。

 もはや昔話なのかもしれませんが、2004年にMacromediaがFlashコンテンツを作成するための開発ツール、Flash MXを発売した頃は、WEBのリッチクライアントは、ほとんどFlashで作られるというくらいの全盛期でした。
 各企業はWEBサイト上でFLASHの演出を競い合っていましたし、HTMLをほとんど用いない、いわゆるフルフラッシュのサイトも数多く存在しました。
 2005年にMacromediaがAdobeに買収された後もリッチクライアントの標準技術として、隆盛を極めましたが、その後のモバイル時代突入に際し、アップルがiPhoneとiPad、つまりiOSにおいてFlashを標準搭載しなかったことが決定打となり、リッチクライアントの標準技術の座から陥落し、HTML5で置き換えられるようになりました。YouTubeも動画再生プレイヤーに当初はFlashを使用していましたが、HTML5に置き換わりました。

 過去の技術については、振り返るだけ時間の無駄かもしれませんが、一番の問題は、ユーザー側で、2021年以降、端末にFlash Playerがインストールされたままだと、セキュリティホールになる危険性が考えられることです。
 以下、この点を中心にまとめます。

1.Flash Playerが端末にインストールされているか確認する方法

 上のオブジェクトはFlashで作成しています。

 もし端末にFlash Playerがインストールされていれば、動いて見えると思います。

 各ブラウザは標準設定の場合、セキュリティを考慮して、下図のようなメッセージを表示し、自動で
Flashが実行されないようにしています。クリックして一時的に使用できるようにして下さい。


 尚、パソコンを起動したときに下図のようなメッセージがたまに表示されるようなら、確認するまでもなく、Flash Playerがインストールされています。


 以下「Flash Playerをアンインストールする方法」で詳しく書きますが、Flash Playerがブラウザに標準機能として、組み込まれているケースもあり、コントロールパネルの「プログラムと機能」を見ただけでは、Flash Playerがインストールされているかどうか、判断できませんので注意して下さい。


 Flash PlayerがプレインストールされているOSはWindows7以前のみです。WindowsVistaが2017年4月11日でサポート終了となりましたので、現在サポート期間中のFlash PlayerがプレインストールされているOSはWindows7のみです。
 Windows8以降、及びその他のOSの場合は意図的にFlash Playerをインストールしない限り、および組み込みのブラウザでない限り、Flashが動くことはありません。

2.Flash Playerをアンインストールする方法

 現在、Flashで作成されているWEBサイトはほとんど無く、もはや、Flash Playerを端末にインストールしておく必要はありません。逆に2021年以降、セキュリティホールとなる懸念があるので、前もって、アンインストールしておきたいものです。

Windows7

 Windows7の場合、コントロールパネルの「プログラムと機能」より下図の「Adobe Flash Player ActiveX」と、もしあれば「Adobe Flash Player Active NPAPI」を右クリックしてアンインストールします。 因みに「ActiveX」はInternetExplorer11、「NPAPI(Netscape Plugin Application Programming Interface)」はFirefoxなどのMozilla系ブラウザに対応します。

Windows8以降

 Windows8以降の場合、コントロールパネルの「プログラムと機能」には表示されず、アンインストールできません。 これは、ブラウザの組み込み式になった為です。ブラウザをアンインストールする訳にはいかないので、アンインストールする代わりに、各ブラウザの設定ででAdobe Flash Playerを無効化するのみの対応となります。

 組み込み式のブラウザはEdge、Internet Explorer11(Windows8以降)、Chromeです。
 firefoxは、ブラウザ内のプラグインとして扱われており、プラグインを無効化する対応をとります。プラグインの名前が「Shockwave Flash」となっていますので、注意して下さい。

その他OS、ブラウザ

 iOS(iPhone、iPad)については、対応するFlashがありませんでしたので、アンインストールも何もなく、無視してOKです。
 macOS(OS X:macbook、powerbook)の場合、safari、firefox用にFlash Playerをインストールしたのであれば、「Dock」からアンインストールします。ChromeのFlash Playerは組み込みなので、無効化するのみです。
 Linux、AindroidOS、ChromeOSの場合、firefox用にFlash Playerをインストールしたのであればアンインストールします。ChromeのFlash Playerは組み込みなので、無効化するのみです。

3.2021年以降のFlash Playerへのセキュリティ対応予想

 サポートを終了することで、それ以降に発見された脆弱性に対するアップデートがなされず、セキュリティホールとなる訳ですが、一番影響が出ると思われるのは、Flash PlayerがプレインストールされているOSである Windows7でした。ユーザーが自分の意思でインストールしていないので、その存在を意識していないからです。

 この点を踏まえ、Adobeシステムズはサポート終了日を決めたと思われます。というのは、Windows7のサポートが2020年1月14日で終了になるからです。

 Windows8以降およびその他OSでは、意図的にFlash Playerをインストールする方式であり、プレインストールされていませんので、あくまで2021年以降の対応は自己責任となるのでしょうか。
 また、Windows8以降はEdge、Internet Explorer11ともにブラウザの組み込み式となりましたので、2020年末にブラウザ側で有効化できないようなセキュリティパッチが提供されるのではないでしょうか。

 Windows XPのサポート終了時、シマンテックやトレンドマイクロが非常に高額なサポート費用と引き換えに、XPでのセキュリティアップデートを継続するプランを大企業中心に案内していました。
 Windows7はXP同様、企業に非常に好まれているOSです。もし、こういったサービスに乗って、Windows7を2021年以降もしばらく使うという場合は、Flash Playerのアンインストールを忘れず実施する必要があると思います。

4.対抗製品だったMicrosoft Silverlightもサポート終了

 Flashの対抗製品であった、Microsoft Silverlightについても、2021年10月12日でサポート終了がアナウンスされています。Flashと同じくHTML5に淘汰された形です。Microsoft Silverlightについては、ASP.netと組み合わせて業務システムで利用されるケースも多々ありました。サポート終了までにHTML5等に置き換える必要があります。
 なお、最新のSilverlightのバージョンは5です。この5より前のバージョンについては既にサポート終了しています。



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