ここではドメイン取得費用についてまとめています。
ドメインの基礎的な内容は別ページにまとめていますので併せてご確認下さい。
費用は国内最大級のレジストラ「お名前.com」の費用です。
1.ccTLDとgTLDの取得費用
ccTLDは国別トップレベルドメインと呼ばれます。属性ドメイン(co、ne、or、go等がセカンドレベルドメインに入る 例:co.jp)と汎用ドメイン(jpのみ)に細分化されます。
gTLDは一般トップレベルドメインと呼ばれます。ccTLDと違い、国や地域の制限なく登録することができるTLDです。.com、.net、.biz、.info、.org等があります。
日本国内を主なターゲットとしたサイトおよび企業サイトは、ccTLDを利用するのが一般的です。
グローバルサイトは、gTLDを取得するのが一般的です。
登録費用はドメインを新規で登録する場合にかかる費用です。1年目はディスカウントされている場合が多く、2年目以降は通常の費用となります。さらに更新費用は新規登録よりも高い場合が多いです。
一度ドメインを取得して、アクセス数が増え後では、更新費用が高いからとドメインを変更するのはSEO的に大きなリスクになります。このため、契約する際、登録費用だけでなく更新費用も確認するようにして下さい。
~ ccTLDの取得費用 ~
ドメイン名 |
ドメイン種類 |
登録費用 1年目の費用 |
登録費用 2年~の費用 |
更新費用 1年~の費用 |
ドメイン 移管費用 |
WHOIS情報 公開代行 |
管理団体 (レジストリ) |
.jp |
ccTLD |
330 |
3,124 |
3,124 |
3,124 |
※△ |
JPRS |
.co.jp |
ccTLD |
4,060 |
4,158 |
7,678 |
1,320 |
× |
JPRS |
※.jpは住所等のWHOIS情報公開代行は可能ですが登録者名は公開代行できません。
※.co.jpは新規登録時会社の登記簿謄本の写しが必要です。
~ gTLDの取得費用 ~
ドメイン名 |
ドメイン種類 |
登録費用 1年目の費用 |
更新費用 2年~の費用 |
更新費用 1年~の費用 |
ドメイン 移管費用 |
WHOIS情報 公開代行 |
管理団体 (レジストリ) |
.com |
gTLD |
1 |
1,408 |
1,408 |
1,012 |
〇 |
VeriSign |
.net |
gTLD |
1 |
1,628 |
1,628 |
1,012 |
〇 |
VeriSign |
.biz |
gTLD |
170 |
1,738 |
1,738 |
1,320 |
〇 |
Neulevel |
.info |
gTLD |
280 |
1,628 |
1,628 |
1,320 |
〇 |
Afilias |
.org |
gTLD |
860 |
1,628 |
1,628 |
1,012 |
× |
Afilias |
ccTLDと主要なgTLDの中では.comが最安値です。
2.新ドメインの取得費用
新ドメインとはccTLD、gTLD以外のドメインの総称です。ドメイン管理団体の元締めであるICANNは、2012年ドメインの自由化と称し、それまで存在したgTLD以外の様々なドメインを審査を経て認めることにしました。これにより2013年以降、多くのドメインが誕生しました。これらのドメインを総称して新ドメインと呼びます。
新ドメインでは.tokyo、.nagoyaなど地域を表すドメインや、.art、.liveなどのように業種をイメージしたドメイン、.xyzのように特段意味を持たないドメインなど、様々なドメインが誕生しました。
新ドメインは年0円から年30万円を超えるものまで様々な価格で販売されています。価格が高い、いわゆる高額ドメインは、何か付帯サービスがあるかと云えば、何もありません。
高額ドメインのメリットは
・登録者が限定的になるため、特有のステータスが確立できる。
・悪質なドメインが登録される可能性が非常に低いため、高い信頼性が得られる
と云われています。私的には、高額ドメインは、ただのぼったくりだと思っていますが、これは購入する方次第の話なのでしょう。
逆に安いドメインの場合DNSやSEOに問題があるのかというと、全く問題ありません。
~ 新ドメインの取得費用(最安値) ~
ドメイン名 |
登録費用 1年目の費用 |
更新費用 2年~の費用 |
更新費用 1年~の費用 |
ドメイン 移管費用 |
WHOIS情報 公開代行 |
管理団体 (レジストリ) |
.gmo |
0 |
330 |
330 |
移管不可 |
〇 |
GMOドメインレジストリ |
~ 新ドメインの取得費用(最高値) ~
ドメイン名 |
登録費用 1年目の費用 |
更新費用 2年~の費用 |
更新費用 1年~の費用 |
ドメイン 移管費用 |
WHOIS情報 公開代行 |
管理団体 (レジストリ) |
.car、.cars |
327,800 |
327,800 |
327,800 |
327,800 |
〇 |
インターリンク |
3.ドメインの選び方
ドメインによるSEOへの影響はありません
SEOの仕組みは非公表のため、例えば、新ドメインの.xyzがSEOに強い等、様々な憶測が流れたりしますが、Googleは、検索エンジンで上位表示を狙うSEO対策の観点では、ドメイン自体に優劣はないと公式に発表しています。
ドメインオーソリティ
これはTLDの話ではなく、ドメイン名全体(FQDN)の話になるのですが、中古のドメイン名を取得することで過去のドメインオーソリティ―が引き継がれる可能性があるというものです。
このドメインオーソリティ―とはアメリカシアトルのSEOツール販売会社MOZがWEB上で公開しているドメインの権威を示す数値です。100点満点で各ドメインが評価されています。以前、Googleはページランクと呼ばれるドメインの価値を示す数値を公開していましたが、2013年をもって非公開となりました。このため、これに代わる参考数値としてMOZのドメインオーソリティが利用されるようになりました。
以前は登録なしにドメインさえ入力すればドメインオーソリティ―を確認できましたが、現在はMOZサイトに登録しないと確認できません。このドメインオーソリティ―いわゆるページランクは過去Googleにおいて検索順位決定に最重要視されており、ページランクの高いドメインから被リンクがあるだけでもかなり高評価されると言われていましたが、現在ではその重要度はかなり低くなったと言われています。
現在SEOで、どの程度ページランクが評価されているかは分かりません。
日本語ドメイン名
これもTLDの話ではなく、ドメイン名全体(FQDN)の話です。「日本語.jp」等日本語が含まれるドメイン名のことです。
以前、日本語ドメイン名は日本語検索において上位表示されると言われていましたが、これも憶測によるフェイクニュースだったようです。
日本語ドメイン名はPunycodeと呼ばれる変換方式で日本語名からDNSで扱える英数字に変換するもので、日本人が見た場合ドメイン名だけでコンテンツの内容が想像しやすい、と言われる一方、外国からアクセスした場合は不規則な英数字の羅列となり、訪れるユーザーに不信感を与えてしまいますので、グローバルサイトには不向きです。
プレミアムドメイン
これもTLDの話ではなく、ドメイン名全体(FQDN)の話です。
プレミアムドメインとは、短いドメイン名で高い価値があると思われるドメインのことで、例えば「recruit.jp」のように職種がイメージでき、短く覚えやすいものを云います。
SEO的に優遇されることはありませんが、例えば雑誌に「recruit.jp」と記載されているドメインと「q2g57jf7.jp」のような不規則なドメインであれば、雑誌読者のサイト流入も大きく変わります。
プレミアムドメインはオークション方式であったり、通常より高額で販売されています。
ccTLD、gTLDは早い者勝ち方式だったため人気になりそうなドメインを転売目的で取得するケースがありましたが、新ドメインではプレミアムドメインは最初から高額に設定しているケースが多いです。
安くドメインを取得する方法
ドメイン永久無料キャンペーン
近年、GMO、ロリポップ、Xserverなど一部のホスティング業者で、タイミングがあえばドメイン永久無料のキャンペーンを実施している場合があります。1年以上利用する前提が多いですが、ホスティングの契約をしている限り、1ドメイン永久無料というものです。
ドメイン費用に利用できる株主優待
GMO関連の3社はホスティング及びドメイン費用に利用できる株主優待を提供しています。詳しくは別サイトを参照して下さい。
3633:GMOペパボ:
ロリポップ!(ホスティング)、ムームードメイン(ドメイン取得):
100株以上 1,500円分を年2回、200株以上 3,000円分を年2回
9449:GMOインターネット:
お名前.comサーバー他(ホスティング)、お名前.com(ドメイン取得):
100株以上 5,000円分を年2回
3788:GMOグローバルサイン・ホールディングス:
@WAPPY他(ホスティング)、DomainKing(ドメイン取得):
100株以上 5,000円分を年2回