動画編集ソフトの定番

 WindowsユーザーはAdobeの「Premiere」と「After Effects」の組み合わせ一択です。どちらもAdobe Creative Cloud(CC)においてサブスクリプションプラン(月額料金制)で提供されています。
 一方、Macユーザーは前述の「Premiere」と「After Effects」のMac版もあるのですが、アップル純正の「Final Cut Pro」を利用するのが一般的です。
 最近では「VIVAVideo」「InShot」のような、スマホのみで動画編集を完結させる簡易型のアプリも登場していますが、ここではパソコンでの利用を前提とした動画編集ソフトのみ紹介しています。

1.Adobe Premiere(MacOS/Windows)

 Adobe Premiere(プレミア)は動画編集ソフトのデファクトスタンダードと呼べるソフトです。動画の取り込み、シーンの切り替え、映像画質や色の調整、字幕追加、音声追加、各種動画形式での出力(同梱のAdobe Media Encoder利用)等必要な機能が全て揃っています。
 PremiereにはPremiere ProPremiere Rushの2つがあります。Premiere ProはCS時代から続くPremiereです。ディスクトップアプリケーションとして高度な動画編集機能が提供されます。一方、Premiere Rushはモバイルに対応した軽量アプリです。iOS、Android上のアプリとして利用可能です。Premiere Proはモバイル上で利用できませんが、Premiere Rushを利用することでモバイル上で簡易な動画編集ができます。

1-1.Adobe Premiere Pro

 以下Premiere Proのプランに加入するとPremiere Rushは無料で利用できます。

サブスクリプション料金(月額料金)

購入者 購入プラン 料金 備考
個人 年間プラン(月々払い) \2,728- / 月 (税込) 1年縛りのプランです。途中解約する場合、残存月数×50%の料金が解約料として請求されます。
年間プラン(年払い) \28,776- / 年 (税込) 1年縛りのプランの一括払いです。途中解約する場合、残存月数×50%の料金が解約料として差し引かれた上で返金されます。
月々プラン \3,828- / 月 (税込) 月々のプランです。解約料はかかりません。
法人 - - 単体プランなし。コンプリートプランでの提供。
学生・教職員 - - 単体プランなし。コンプリートプランでの提供。

 コンプリートプランというAdobeの製品がすべて利用できるプランもありますが、ここではPremiere Pro単体のプランのみ紹介しています。

 全てのプランで自動更新がデフォルトONになっています。継続的に使用するかしないか状況に応じて設定変更しておくべきです。

 年間プランは、更新月の前月のみ解約料なしで解約できます。このタイミングを覚えておかないといけないのでかなり大変です。

 個人の場合、確実に一年以上利用する方以外は、最初、少々高いですが月々プランで契約することをお勧めします。契約以降、使用状況を見て一年縛りに切り替えるかどうか考えることが出来ます。プルダウンのデフォルトが年間プラン(月々払い)になっているので注意して下さい。

 マルチプラットフォームでWin、macOSどちらにもインストールできます。1ユーザーで2台までインストール可能ですが同時使用は1台のみです。

 全プランでPremiere Rushに加え、クラウドストレージ100GB、Adobe FontsAdobe PortfolioAdobe Sparkの利用が可能です。


1-2.Adobe Premiere Rush

 Premiere Rushのみ利用する方向けの安価なプランです。Premiere Proは利用できません。

サブスクリプション料金(月額料金)

購入者 購入プラン 料金 備考
個人 年間プラン(月々払い) - 提供されていません。
年間プラン(年払い) \12,936- / 年 (税込) 1年縛りのプランの一括払いです。途中解約する場合、残存月数×50%の料金が解約料として差し引かれた上で返金されます。
月々プラン \1,078- / 月 (税込) 月々のプランです。解約料はかかりません。
法人 - - 単体プランなし。コンプリートプランでの提供。
学生・教職員 - - 単体プランなし。コンプリートプランでの提供。

 コンプリートプランというAdobeの製品がすべて利用できるプランもありますが、ここではPremiere Rush単体のプランのみ紹介しています。

 全てのプランで自動更新がデフォルトONになっています。継続的に使用するかしないか状況に応じて設定変更しておくべきです。

 年間プランは、更新月の前月のみ解約料なしで解約できます。このタイミングを覚えておかないといけないのでかなり大変です。

 個人の場合、確実に一年以上利用する方以外は、最初、少々高いですが月々プランで契約することをお勧めします。契約以降、使用状況を見て一年縛りに切り替えるかどうか考えることが出来ます。プルダウンのデフォルトが年間プラン(年払い)になっているので注意して下さい。

 マルチプラットフォームでWin、macOSどちらにもインストールできます。1ユーザーで2台までインストール可能ですが同時使用は1台のみです。

 全プランでPremiere Rushに加え、クラウドストレージ100GB、Adobe FontsAdobe PortfolioAdobe Sparkの利用が可能です。


2.Adobe After Effects(MacOS/Windows)

 Adobe After Effectsは例えばカミナリを光らせたり、ハートを出したり実際の動画に映ってないものをエフェクトとして動画に追加するソフトです。多数のエフェクトをライブラリとして保有しています。Adobe Premiereは映っているものの色を変えたり加工するのに対してこれは大きな違いです。オンリーワンとも呼べる製品で、他メーカーで対抗できる製品がありません。

サブスクリプション料金(月額料金)

購入者 購入プラン 料金 備考
個人 年間プラン(月々払い) \2,728- / 月 (税込) 1年縛りのプランです。途中解約する場合、残存月数×50%の料金が解約料として請求されます。
年間プラン(年払い) \28,776- / 年 (税込) 1年縛りのプランの一括払いです。途中解約する場合、残存月数×50%の料金が解約料として差し引かれた上で返金されます。
月々プラン \3,828- / 月 (税込) 月々のプランです。解約料はかかりません。
法人 - - 単体プランなし。コンプリートプランでの提供。
学生・教職員 - - 単体プランなし。コンプリートプランでの提供。

 コンプリートプランというAdobeの製品がすべて利用できるプランもありますが、ここではAfter Effects単体のプランのみ紹介しています。

 全てのプランで自動更新がデフォルトONになっています。継続的に使用するかしないか状況に応じて設定変更しておくべきです。

 年間プランは、更新月の前月のみ解約料なしで解約できます。このタイミングを覚えておかないといけないのでかなり大変です。

 個人の場合、確実に一年以上利用する方以外は、最初、少々高いですが月々プランで契約することをお勧めします。契約以降、使用状況を見て一年縛りに切り替えるかどうか考えることが出来ます。プルダウンのデフォルトが年間プラン(月々払い)になっているので注意して下さい。

 マルチプラットフォームでWin、macOSどちらにもインストールできます。1ユーザーで2台までインストール可能ですが同時使用は1台のみです。

 全プランでPremiere Rushに加え、クラウドストレージ100GB、Adobe FontsAdobe PortfolioAdobe Sparkの利用が可能です。


3.その他Adobeの動画編集関連ソフト(MacOS/Windows)

 Premiere、After Effects以外に動画関連ソフトとしてAdobe Audition、Adobe Preludeがあります。

Adobe Audition

 Adobe Auditionは音声編集ツールで、サウンドエフェクト、ミキシング等の音声効果を手軽に編集できます。Premiereでも音声編集できますが、本格的な編集はAuditionを利用することになります。
 だたし、このAdobe Auditionは音楽の打ち込み(DTM)で利用されるDAWとしてではなく、既に音源があった上で編集しPremiereと連携することを主眼としたDAWであり、あくまでPremiereを利用する場合にのみ併せて利用した方が良いという製品です。
 単体プランは上記Premiere、After Effectsと同額です。コンプリートプランではもちろん利用できます。


Adobe Prelude

 Adobe Preludeは動画開発におけるチーム開発ツールです。プログラム開発におけるGitと同じ意味合いのソフトです。
 単体プランは廃止され、コンプリートプランでのみ提供されています。


4.Final Cut Pro(MacOSのみ)

 「Final Cut Pro」はアップル純正の動画編集ソフトです。「Adobe Premiere」との競合製品ですが、アップルならではの「使いやすさ」と「高機能」が両立した製品で「Final Cut Proを使いたいからMacBookを買った。」という話を聞きくほどです。
 できること多さでは「Adobe Premiere」が若干勝ります。「Premiere」+「After Effects」となると太刀打ちできなくなります。しかし動画編集にそこまで時間を掛けて高品質にする必要があるのかという話です。動画編集にはあまり時間を掛けたくない、つまり効率重視で考えると、「Final Cut Pro」は「Adobe Premiere」に勝ります。
 ここまで書くと「Final Cut Pro」を使ってみたいという方もいらっしゃるかと思いますが、問題は個人の場合であれ企業の場合であれ高額なMacBookを購入できるかという、この一点につきると思います。

 パッケージ販売のみで、サブスクリプションプラン(月額料金制)は提供されていません。

製品名 備考
Final Cut Pro \36,800- (税込)

apple(https://www.apple.com/jp/final-cut-pro/)


5.その他動画編集ソフト(Windowsのみ)

 以下動画編集ソフトは、量販店等でも販売されている比較的名の知れたソフトです。安価ですが機能的に問題はありません。しかし、例えこれらのソフトの利用方法を熟知したとしても、企業の動画編集ではAdobeの「Premiere」を利用されるケースが多いのでその知識を活かすことができません。
 また動画編集は非常に繊細で特にエンコード実施時に音ズレなどのトラブルが発生しやすいのですが、グラフィックボードの問題であったりソフトの問題であったり原因を特定するのは至難の業です。こういったトラブル発生時にAdobeの「Premiere」では相当量の情報がネット上に上がっていますが、以下のようなソフトではほとんど情報がなくメーカーに問い合わせても、まともな返答が得られないというパターンに陥ります。あくまで安価に個人用で使いたいという用途で。

VideoStudio

 カナダのソフトメーカー、コーレル株式会社が開発・販売する動画編集ソフトです。ProとUltimateが販売されています。個人向け製品です。PCの画面を録画するキャプチャツールが同梱されてます。
 コーレルの直販に加え、ソースネクストを代理店として家電量販店でも販売されています。


製品名 備考
VideoStudio Ultimate 2019 \18,144- (税込)
VideoStudio Pro 2019 \13,824- (税込)

VideoStudio(https://www.videostudiopro.com/jp/)


PowerDirector

 PowerDVD等を販売する台湾のソフトメーカー、サイバーリンク株式会社が開発・販売する動画編集ソフトです。個人向け製品です。PowerDirector 365というクラウド版が発売されています。


製品名 備考
PowerDirector 17 Ultimate Suite \20,980- (税込)
PowerDirector 17 Ultimate \15,980- (税込)
PowerDirector 17 Ultra \12,980- (税込)
PowerDirector 365(年契約) \6,980- /年 (税込)
PowerDirector 365(月契約) \2,180- /月 (税込)

PowerDirector(https://jp.cyberlink.com/products/powerdirector-video-editing-software/features_ja_JP.html)


Movie Studio

 元はSony Creative Softwareが開発販売し、現在はドイツのソフトメーカーMAGIXが開発、ソースネクストが販売する動画編集ソフトです。個人向け製品です。


製品名 備考
VEGAS Movie Studio 16 Suite \10,880- (税別)
VEGAS Movie Studio 16 Platinum \8,958- (税別)
VEGAS Movie Studio 16 \5,598- (税別)

Movie Studio(https://www.sourcenext.com/product/vegas/moviestudiosuite/)



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