ここでは、音声入力デバイスであるマイクの種類についてまとめます。
1.マイクの指向性
マイクの指向性とは、どの方向からの音をはっきりと捉えるかを表すものです。
市販のマイクは、全指向性、単一指向性のほぼどちらかで、全指向性は会議など多数の発言者の音声を同時にとらえる場合、単一指向性は司会など一人のみの音声の場合に利用されます。
その他、超指向性、双指向性のマイクがありますが、どちらも専門業者が使用するタイプで、一般の企業での利用はほぼないと思います。
2.コンデンサーマイクとダイナミックマイク
マイクが振動をとらえる内部方式の違いから、コンデンサーマイクとダイナミックマイクの2種類があります。
コンデンサーマイクは、感度が高いですが、雑音を拾いやすいという欠点があります。主にナレーションやスタジオ録音に用いられます。
ダイナミックマイクは、雑音に強い反面、感度がコンデンサーマイクに比べ低いです。主にライブや会場での司会用マイクに利用されます。
どちらが優れているという話ではなく、適材適所です。購入の際は使用用途に応じてどちらか選ぶようにします。
他に内部方式の違いからリボンマイク、クリスタルマイク等がありますが、どちらも専門業者が使用するタイプで、一般の企業での利用はほぼないと思います。
3.マイクの形状
ハンドヘルド型
一般的にマイクと呼ばれるのは、このハンドヘルド型マイクです。
バウンダリー型
円形のマイクで全指向性のマイクに利用される形状です。
スタンド型
スタンドとマイクが一体化した形状です。主にチャット用の安価なマイクで利用されています。
ヘッドセット型
コールセンター等でよく利用されるマイクとイヤホンが一体となった形状です。
ラベリア型
ピンで留めて利用する小型マイクです。
ピンホール型
ノートパソコンの内蔵マイク、スマートフォンに利用されています。通話レベルに最適化されており、それ以上の用途で使用するには力不足です。