ファイルシステムとは、パソコン上でファイルやフォルダを扱うためにOSが持つ機能の一つです。
過去のファイルシステムFAT32の頃は、1ファイルの最大容量が4GBという制限がありましたが、現在その制限もなくなり、ファイルシステムを特に意識する必要はなくなったと言えます。
しかしながら、別プラットフォーム(OS)間のファイル連携の際は、このファイルシステムを、今だ意識する必要があります。
1.ファイルシステム規格
ファイルシステム |
種類 |
備考 |
NTFS |
Windows独自 |
Windowsのデフォルトファイルシステム |
ReFS |
Windows独自 |
Windows Server2012から実装された新しいファイルシステム NTFSと互換。システムボリュームでの利用不可 データボリュームでのみ利用可 PB(ペタバイト)対応。強力な耐障害性。自動破損検出機能 ただし、NTFSで利用できた暗号化、圧縮等に未対応 |
HFS+ |
macOS |
macOS 10.13以降はAPFSがデフォルト |
APFS |
macOS独自 |
macOS 10.13以降(2017/9~)のデフォルトファイルシステム |
ext4 |
Linux独自 |
Linuxのデフォルトファイルシステム |
exFAT |
共通 |
USB、HDD等 |
各OSは、各OS独自のファイルシステムの中で暗号化やファイル圧縮を行っています。
ハードディスク領域をフォーマットする際、各OSに対応したファイルシステムにフォーマットにしないと暗号化機能、圧縮機能が利用できなくなります。
一方、USBなど各OS間を共有して使用する領域はexFATにしないと、一方のOSでは認識できない等の問題になります。