現在メジャーなIT技術のシェアをまとめました。
一部、1万人へのアンケート調査結果など、明確な契約数や販売数に基づいたデータではないものもありますのでご注意下さい。
あくまで技術動向のイメージをつかむための参考とお考えて下さい。
1.アーキテクト・ソフトウェア・データベース
1-1.ディスクトップ OS
Windowsが90.38%で、完全にシュア独占と言えます。
※Unknownはその他です。
Windows10が67.65%で首位です。Windows7は2020年1月14日にサポート終了にもかかわらず19.77%で2位です。
Windows11が2021年10月4日にリリースされました。来月以降、Windows11が徐々にシェアを伸ばすと思われます。
1-2.スマホ OS
Androidが76.28%、iPhoneが21.23%。両OSで97.51%。完全にシュア独占と言えます。
2018年(3年前)と比べAndroidが68.50%から76.28%、およそ8%シェアを伸ばしている反面、
iPhoneは30.65%から21.23%におよそ9%シェアを減らしています。
4位のSeries 40はフィンランドNokiaのスマホOSです。
※Unknownはその他です。
1-3.サーバー OS
サーバーOSの統計情報はほとんど出ていません。そもそも自分の会社のサーバーはこれを使っていますとアンケートに答える方は少ないと思いますので統計情報が出ないのだと思います。この情報も独自調査とのことであり、かつ約7年前の情報なので、現在、信頼性の高い情報ではないのかもしれませんが、2021年現在も、おおよそLinux70%、Windows Server 30%と云われてます。
Linuxディストリビューションごとのシェアについても明確な統計情報はありませんが、Ubuntuが35%、Debianが15%、CentOSが10%この3ディストリビューションで全体ディストリビューションの60%と云われています。
1-4.ディスクトップ ブラウザ
Chromeが72.96%、Edgeが12.61%。この2ブラウザで85.57%となります。
1-5.スマホ ブラウザ
Chromeが63.07%、Safariが19.01%、この2ブラウザで82.08%です。
4位のBaidu及び5位のQQは、いずれも中国のブラウザです。
1-6.ディスクトップ サーチエンジン
世界シェアでは、Googleが約74.74%でほぼシェア独占です。国別で差が大きいです。
4位のYandexはロシアのサーチエンジンです。
1-7.スマホ サーチエンジン
世界シェアでは、Googleが約79.05%でほぼシェア独占です。国別で差が大きいです。
DuckDuckGoはアメリカのブラウザです。Googleとは真逆のプライバシー保護重視(利用者のプライバシーの保護優先、利用履歴等を記録保存しない)を運営方針とし、一定の支持を集め出しています。
1-8.日本国内におけるトータルデジタルリーチ
日本国内におけるトータルデジタルリーチ 第10位まで 引用:Nielsen 2020/12
この資料は、日本国内のみ、またブラウザだけでなくすべてのサイトを含めたアクセスシェアを図る統計資料です。
世界者シェアと違い日本はGoogleよりYahooが多く利用されていることが分かります。
1-9.データベース
この資料はGoogle Trendやtweet数を元にしたランキングで、データベースのシェアを正確に表しているとは言えないのですが、現場で云われるようにこの資料でもOracle、MySQL、Microsoft SQL Serverの3強となっています。
1-10.プログラミング言語
プログラミング言語利用実態調査2021 引用:日経XTECH 2021/08
Java、Cの2強でしたが、Pythonのシェアが急激に増えています。これはAI、ディープラーニング、データマイニングの分野でPythonがよく利用されるためです。若干、大企業のシステム開発社員に偏ったアンケートのような気もするのですが、いずれにしても今後はPythonの時代ということなのでしょうか。
WEBサーバーサイドプログラミング言語 世界シェア 第10位まで 引用:Q-Success 2021/11
サーバーサイドのWEBプログラミング言語の分野ではPHPが78.2%。圧倒的なシェアとなっています。
WEBクライアントサイドプログラミング言語 世界シェア 引用:Q-Success 2021/11
いわゆるSPA(Single Page Application)や、リッチクライアントと呼ばれるクライアントサイドのWEBプログライング言語です。
JavaScriptが94.9%で圧倒的なシェアとなっています。
1-11.WEBサーバー
NginXがApacheを抜いてトップシェア32.9%になっています。Apacheは31.8%。この2つでシェア64,7%です。
1-12.クラウドサービス
AWSのシェアが約32%、Microsoft Azureが19%、Google Cloudが7%です。
企業向けクラウドサービスではIBMが一定のシェアを持っていたはずですが、この資料ではその他に含まれているようです。
2.ハードウェア・ネットワーク
2-1.ルーター
ルーター 国内シェア 引用:日経BP 2015/10
YAMAHAのルーターが1位です。2020年の統計でもYAMAHAのルーターが1位。他の順位も大きく変わりません。
2-2.L3スイッチ
L3スイッチ 国内シェア 引用:日経BP 2015/10
コアスイッチについてはやはりシスコ一強と云えます。
2020年の統計でもシスコが首位です。他の順位も大きく変わりません。
L2スイッチ(フロアスイッチ)、スイッチングハブ(アクセススイッチ)のシェア統計も日経XTECHにて有料記事として公開されています。
2-3.セキュリティ機器(UTM)
セキュリティ機器(UTM)国内シェア 引用:日経BP 2015/10
侵入防止のセキュリティ機器として、UTMではなくファイヤーウォールを導入していた頃はジュニパーが首位でしたが、UTM普及とともにフォーティネットが首位となりました。
2020年の統計でもフォーティネットが首位です。他の順位も大きく変わりません。