IPTPC認定技術者資格とは

１．概要

　IPTPC認定技術者資格は、民間資格（ベンダーニュートラル資格）に分類されます。

　IP電話普及推進センタ（IPTPC）が試験を実施します。
　このIP電話普及推進センタは沖電気が主体となって設立された団体ですが、現在は沖電気、NEC、日立情報、岩崎通信機、富士通、パナソニック、サクサの７社が参加しています。
　この名前を聞いて、ピンと来る方もいらっしゃると思いますが、全てPBX、ビジネスフォン、IVR、通話録音装置などのCTI系機器の販売メーカーです。

　かつては、情報通信設備協会（ITCA）と別々に、同じVoIP分野の資格試験を実施していましたが、現在は、このIPTPC認定技術者資格に一本化されました。

　受験者の構成は公表されていないため分かりませんが、上記のようなメーカー勤務の方や電話機や通信工事を扱う業者の方がほとんどで、学生など一般からの個人受験は少ないと思われます。
　しかし、一般の受験を受け付けていない訳ではなく、受験は可能です。
　ネットワーク接続技術者　工事担任者
　ネットワークスペシャリスト（NW）
　シスコ技術者認定
　を受験する方が、さらに学習するべき分野の試験です。

　メジャーな資格ではありませんし、研修をあわせると1試験あたり6万円近くかかります。そう考えると、あえて受験する価値のない資格かも知れません。しかし、ネットワークエンジニアとして学ぶべき内容ではあるので、資格をきっかけにして学習したい人には良いかもしれません。

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IP電話普及推進センタ（IPTPC）（http://www.iptpc.com/index.html）

２．資格体系

　～　IPTPC認定技術者資格体系　～　

　ベンダーニュートラルに実施される資格は、
　・VoIPアドバイザ
　・ビジュアルコミュニケーションアドバイザ
　・VoIPデザイナ
　・無線LANデザイナ
　・セキュリティデザイナ
　の５資格です。

　VoIPマスタ、VoIPコンストラクタについては、ベンダー各社内で実施される資格試験で、内容には各ベンダー機器の操作方法を問う問題が含まれます。この資格試験は、IPTPCで実施されておらず、一般の受験はできません。

３．受験方法

　試験受験のための必須要件ではないのですが、各試験に対応した集合研修が実施されています。参考書や問題集が販売されていませんので、実質、集合研修に参加し試験内容を把握してからでないと受験は難しいと思います。

　・VoIPアドバイザ
　・ビジュアルコミュニケーションアドバイザ
　・VoIPデザイナ
　・無線LANデザイナ
　・セキュリティデザイナ